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まさに「女神回」。絶対聞くべき「ESGの女神」の話。


ゲスト:小野塚惠美

JPモルガンやゴールドマン・ サックスなどグローバルな金融機関で25年の経験を有し、 現在はエミネントグループ株式会社代表取締役社長CEOとしてサ ステナブルファイナンスを中心に金融業界だけでなく、 企業やアカデミアとのコラボレーションにより持続可能で心豊かな 社会の実現に向けて邁進中。音楽は十代から声楽、ミュージカル、 アカペラなどに挑戦。 アラフィフの今もオールジャンルに挑戦するシンガー(Megami)として活動中。




ゲスト:小野塚惠美


ジャズと金融の意外な関係について。

中山 本日のゲストは小野塚惠美さん。簡単にプロフィールをご紹介しますが、JPモルガンやゴールドマン・サックスなどグローバルな金融機関で25年の経験を有し、現在はエミネントグループ株式会社代表取締役社長CEOとして、サステナブルファイナンスを中心に持続可能で心豊かな社会の実現に向けて邁進中。オールジャンルで活躍するシンガー「Megami」としても活動されていらっしゃいます。「ESGの女神」とも呼ばれていらっしゃいますが、サスティナブルとは何かということを本物の方からお伺いできるのが、本当に楽しみです。


小野塚 こんなところに呼んでいただけるとは思っていなかったので、私も楽しみにして来ました。

中山 初めてお会いしたのは、白金高輪のレストランで一緒に演奏した時ですね。初めてにも関わらずすっかり仲良くなって、早くもその週に一緒に飲んでました。その後も、兜町で「メタバースと国際金融都市構想」というイベントがありましたが、あのイベントも楽しかったですね。一部がパネルディスカッション、二部がジャズの演奏で。


小野塚 私もイベントはよく出るのですが、トークセッションと演奏が一緒になっているのは初めてでした。


中山 そういうビジネスの深い話を聞いた直後に演奏するというのが、右脳と左脳の立ち上がり方が違って、刺激されて良いなと思いました。


小野塚 拓海君はミュージシャンと会社の社長と両方の顔があるよね。兜町もゆかりがある?


中山 そうですね、今日は三文字がたくさん出てきますが、「Jazz EMP」というイベントが東京証券取引所で3〜4年くらい前から続いていて、自分のバンドで出演させていただきました。


小野塚 私もとても良いイベントだと思っていました。ジャズのある都市はサスティナブルで国際的な金融都市になっているとも言われていますしね。









「サスティナブルジャズ」は人々の「ウェルビーイング」に繋がる。

中山 ぜひ、本物のサスティナビリティについて、本物の方からお伺いしたいのですが。


小野塚 まず、ESGとは、E(環境)S(社会)G(統治)ですね。CSR(企業の社会的責任)という言葉が出てきたのが2000年位ですが、企業の不祥事や環境問題が言われるなか、社会にとって責任を果たすのも企業の責任ですよというコンセプトが広まり、色々な会社でCSRチームができました。その後、2006年位から、気候変動などを含めた地球の環境問題に対して、環境問題が揺らぐということは全ての企業のベースが無くなるということだから、投資家もその部分をしっかり見ていきましょうという動きがあり、ESGが広がったんです。日本にその流れが来たのは2010年代の半ば位ですね。環境への配慮・社会への配慮・企業統治というものをちゃんとやっていかなければならないという認識が広まりました。SDGs(持続可能な開発目標)が言われるようになったのは2015年位からですね。


中山 この数分間ですごく濃いお話を聞かせていただきました。ありがとうございます。ジャズ自体をESGとして考えるのはどうでしょう?


小野塚 私、すごくサスティナブルジャズって良いネーミングだなと思って。「S」の分野で人に対して幸せを与えたり、社会のサスティナブルを活性化するというのは、とても良いなと感激しています。


中山 今お話伺っていて、「E」については世の中色々あると思いますが、「S」はあまり無いのではと思いました。そう言った意味で、もっとサスティナビリティを提案していければと思います。

小野塚 その通りですね。Youtubeを見ている方がすごく疲れて帰って来て、拓海君の動画を見てほっとする。私たちの言葉で言うと、「ウェルビーイング」に繋がっているということだから、そこに貢献している音楽は素晴らしいことだと思うし。「音楽の世界がサスティナブルになる」「ミュージシャンがしっかりお金を稼いでサスティナブルになる」その循環というものを大切にしていきたいなと思いますね。




そもそも、どうして「ESGの女神」なの?


中山 いつから「ESGの女神」と呼ばれていらっしゃるんですか? 


小野塚 もう生まれながらにして…。って、効果音入れた方が良いですね。(笑)

こう見えてもずっと真面目に金融の世界で働いてきました。いわゆる、BtoBと言われるプロの世界ですね。2年前にベンチャーに入ってからは、BtoCの一般の方にもお話をするようになって、会社のスタジオで一般の方向けにYouTubeを流す時に「キャッチーな感じでいきましょう!」となりました。それで、「ESGの女神」というキャッチコピーができたんです。「私、女神です!」という感じではないですよ。(笑)今はSNSやnoteもやっていて、ESGを含めた観点で投資を考えると資産形成の話にもなるし、色々な発信をしています。


中山 ジャズが持続していくかということについても、社会の中で音楽がどういうものなのかとか、もっと視野を広げて考える必要があると感じるんですよね。今、ジャズミュージシャンはコロナの影響があるだけでなく、ジャズを聴く人がジャズをやる人だったり、市場が狭いんですね。どうやってジャズを売るかということばかり考えすぎていると思います。 


小野塚 色々な人と一緒に活動した方が良いですよね。兜町でやるのは、良い意味での化学反応で、市場が広がりますよね。「異質なものの距離を縮める」それ自体がサスティナブルだと思います。


ミュージシャンって、意外と賢い?

小野塚 私、拓海君に出会うまでは、ジャズミュージシャンって暗い人ばかりだと思っていたんですね。だけど、こんなに明るくて。ジャズって意外と面白いなと気付きがあります。別世界に出ていくって大切なことで、金融の人にもジャズをもっと知ってほしいと感じます。


中山 小野塚さんは本当にビジネスのプロですが、最近のミュージシャンは器用な方が多いですよね。ジャズって即興だからその場で対応する能力が必要で、何千何百という選択肢から考えて、セルフプロデュースをどうしようか考えながら生きて行く。ミュージシャンってあながちバカにはできないのでは?と思います。僕自身は、実家に帰った時に母親から「あんた小さい頃は勉強もできたし、まさかミュージシャンになるとは。私は医者か弁護士とかになると思っていた」等と言われるんですよ。今はむしろ、そうじゃなければミュージシャンできないと思っていて。

社会にとって音楽は価値がある。もっとミュージシャンが社会参画して、ミュージシャンの活躍できる場を作っていきたいなと。そういう仕事をミュージシャンに依頼することがミュージシャンへの支援にも繋がるし、音楽的にも社会的にもサスティナブルに繋がるなと。 


小野塚 えらい!もう、お母ちゃん泣けてきた。(笑)そこのキーワードは循環ですね。それこそ、昔はクラシックではスポンサーがつくということがあったけど、寄付ではなくちゃんとお金を循環させることを目指したいなと。私もビシネスマンをやりながら、三児の子供もいる中で、色々な顔があることを許容する社会になっているなと。ミュージシャンにも色々な才能を色々な場面で生かしてほしいし、私達も意識的にそういうことができる場面を作っていきたいなと。


中山 すごい。今回のお話は本当に「神回」。いや、「女神回」ですね。(笑)

ダイバーシティの話だと、ジャズ自体は本当にダイバーシティですよね。僕は鈴木勲さんと88歳位まで一緒にやらせていただきましたが、本当に驚くほど謙虚でした。そういう方々と一緒だと自分の知らなかった自分に出会えますよね。


小野塚 アラフィフくらいになると傲慢にもなりがちだけど、新しい思考や考え方が出てくる中で、世代を超えて、人と人が繋がっていくべきだと思います。私もなるべく拓海君とか娘の友達とか、気が若い人と対面で会って匂いを感じるようにしています。


中山 僕もジャズ界では若い方だけど、10個下とかも現場で会うので、若い人と交流しないといけないなと思います。教えて下さいという感じで。


小野塚 良いと思います。それがサスティナビリティだと思います。





会社があることによって会社が僕を宣伝してくれる。

そのノウハウを伝えたい。


小野塚 これからどんな風に活動を展開していくんですか?


中山 そろそろ海外も行き来できるようになってきたので、海外に向けてもどんどん広めていきたいなと思っています。YouTubeも収益化できたし、日本国内でやっていても、アメリカにもどんどん発信していくべきだなと。世界に対して「サスティナブルジャズ」を広げていきたいです。


小野塚 素晴らしい。今、コロナを経てテクノロジーが浸透したし、それを活用して世界に行かない手はないから。ぜひ、世界に向けて発信して下さい。


中山 ありがとうございます。ミュージシャンとしての活動と、会社の活動と、それぞれの活動を両方やる意味を考えてみると、会社があることによって会社が僕を宣伝してくれるなと。僕にとってはすごくwin-winだし、こういった見せ方があるということを、僕自身が実験台になって、他のミュージシャンにも伝えていきたいなと。


小野塚 それはすごく賛同する。エミネントグループでも、メイン事業の他にアーティスト育成をやっていて。私はそこに所属するシンガー「Megami」ということになっているんですよね。そういうのあるじゃないですか。色々な顔があるし、うまく融合させて回転していけば良いと思うし。それができる人は少ないから、拓海君はすごい人です。お母様の言う通り、ここにいなければお医者様になっていたと思う!


中山 危ないよ、その医者。(笑)ありがとうございます。これからもミュージシャンになったことを誇りに思っていきたいと思います。



文・編集 小林真由美


エミネントグループ株式会社 https://www.eminentgroup.ltd/



中山拓海サスティナブルジャズ#7



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